ゆるベジちっぱれブログ

障害持ちOLの日常log🌸料理と仕事と病気のこと

摂食障害と母子家庭の母娘のつながり

 

 

 

 

 先週何の前触れもなく母から

 

「26日って仕事休み?」

 

 

と連絡がきた。

 

 

「え、なに?」

「お母さん、高速使ってばあちゃんとそっちに行こうと思ってるけどいい?」

「え、運転してしてくるの?」

「うん、頑張っていこうと思う、、、」

「マジ?(笑)」

 

 というのが先週の会話で、今日実家から母と祖母がきた。

しかも運転が苦手が母が高速をつかってきた。

コロナコロナうるさい母が県外移動してきたことにもびっくりだけど😂

 

 

わたしは高校を卒業して大学進学を機に実家を出たのだけれど、

実家にいるときから母とはずっと折り合いが悪かった。

 

 

小さいときからの家庭環境は決していいとは言えなくて

 

  • 貧しかったこと
  • 母の帰りが遅かったこと
  • 一人で食べるご飯の味気無さ
  • 母の疲れた姿
  • 会話不足
  • 愛情不足

 

いろんなことを感じながら生活していた。

母の負担になりたくなくて、いやなこと・相談したいこと・お願いしたいことがあっても言わずに我慢してきた。

 

 

小さい頃はそれでよかったけど我慢すること、いいこでいること、自分への厳しさ、甘えられない苦しさ、から私は中学3年の頃に摂食障害になった

 今まで母に迷惑はかけまいとしてきたはずなのに摂食障害になり、

 

 

 

私は大好きな母にたくさん言葉を刺して、苦しめた

 

 

 

入院中はもう散々だったけれど退院してからもこれまたひどかった。

私の心のバランスの不安定な気持ちと母との気持ちのぶつかり合いで

(一方的な)罵り合いの日々が待っていた。

 

 

「あんたのせいで私は病気になった」

「あんたが小さいときにちゃんと私を見ててくれたらよかったんだ」

「あんたのせいで私の人生は終わった」

「早く死にたい、生きていても苦しい」

「小さいころ、たくさん我慢してきた。なんで気づかなかったんだ」

 

 

と、病気になったことや今まで言えなかった気持ちを病気を通して伝えた。

母の悲しそうな顔、泣いている姿、暗い表情、全部今も頭の隅っこにある。

 

大好きだった母が人生の中で大嫌いな人になった。

 

 

そんな状況の中、私は実家を出て県外の大学に進学した。

当然、母との関係は変わらず悪い状態のまま。

 

それがここ1年くらいでだいぶ良くなった。

 

きっかけ、というものが明確にあるわけではないのだけれど

多分きっとそれは「助けて」と伝えられたからだと思う。

 

 

 

心のどこかでずっと

 

『しっかりしなきゃ』『頑張らなきゃ』

 

って思ってた。

 

 

 

全然ダメなのに空回して強がっていた。

弱音をはいちゃいけない、強くならなくちゃ、て勝手に思っていた。

でもそれがいつからか自分の弱さや今苦しんでいること悩んでいることを

少しづつ話すようになって母とちゃんと普通に会話できるようになってきた。

 

 

摂食障害になって大好きな母の料理が食べられなくなって

母とも会話ができなくなって大好きな母をたくさん傷つけた。

さいころから夢だった『母とおしゃれなカフェでランチする』も一生できないと思っていた。だって、私の中でもう病気は治らないと思っていたから。

 

 

それが今日、実家からたくさんのおかずとともに母が来た。

そして普通に一緒にランチをしてきた。

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薬膳ランチ


食べられない気持ちはこれっぽちもなかった。

吐く選択肢もなかった。

普通に食べてきた。

 

そして普通に仕事とか生活とかの話をして、

これおいしいね!なんていいながらランチをしてきた。

 

アパートに戻ってからは

わたしの作ったおかずを渡したり一緒に片づけをしたりって

どこにでもいる普通の母娘の時間を過ごしていた。

 

 

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母の手料理

 いつの間にか普通にすごして、

普通に母の手料理を食べて、

そして普通に

『ありがとう』

といえるようになった。

 

 あきらめていたことが知らずのうちに叶っていた。

 

 

摂食障害がよくなると同時に母との関係もよくなっていった。

けど、これは摂食障害がよくなって親子関係がよくなったからではなくて

親子関係がよくなったから摂食障害もよくなっていったんだろうと思う。

 

 

 

 摂食障害になるきっかけはいろいろだけど治っていく過程において

近くにいる一番身近な【母】という存在がきっと一番の治療薬なんだと思う。

 

満たされなかった時間は戻らないけど

満たしていくことはまだできるから

まだ、遅くないよって、私自身にも言ってあげたいね。